葬式代を借りました

私は基本的には借金をしない主義です。もちろんジュース代などの小銭のやりとりは別ですが、まとまったお金を借りることはありません。

 

そんな私が一度だけ借金したのは今から10年以上前。母親を亡くしてお葬式を挙げた時です。

 

母親は病気のため長い間寝たきりの生活で、私がずっと介護してきました。当然定職につくわけにもいかず、ヘルパーや看護師の人に変わってもらう時に少しだけバイトするくらいで、残りは親戚に援助してもらったり、貯金を取り崩したりして暮らしていました。

 

もちろんお金が減ることはあっても増えることはありません。

 

そんな生活が何年も続きましたが、とうとう母親は亡くなってしまいました。困ったのは葬式代です。母は、元気だった時は明るくて社交的な性格で友達も多かったんです。身内だけでひっそりと執り行う事も考えましたが、あまりに寂しいお葬式ではかわいそうな気がして、それなりの規模の会場を手配することにしました。

 

そうなると料金もけっこう高くなり、やむを得ず特に親しかった親戚に一部借金することに。幸い、心よく貸してくれて、本当に助かりました。

 

参列してくれた方々にいろいろお返しをした後、手元に残った香典代も使って、借金の返済は終わりましたが、母親の葬式代も全額出せないのはちょっと惨めな気がしました。
それ以来、なにかあった時のための特別枠の貯金をするよう心がけています。